あくつけき

日記みたいな

Have a Nice Day!ハバナイについての雑感

 


11月9日は

Have a Nice Day!ハバナ

の新譜が出た日で、昨晩はそのニューアルバムがまるごと全部YouTubeに挙げられた。挙げられたといっても1日間の限定公開だ。これは視聴には完璧な機会だ、と思って真ん中辺りまで聞いた。なぜ真ん中辺りで聞くのをやめてしまったかと聞かれれば、そのあまりの素晴らしさに速攻で新譜を注文してしまったからだ。買ってしまった以上はネットよりもCDで聞きたくなった。

 

俺は元々、特に一番音楽が好きだった高校の時、殆どCDを買わなかった。そもそもゼロ年代はデータというのが急激に世の中に溢れた時代で、まあ、比較的多くの音楽に触れる機会というのは、CDよりも携帯やインターネットの方に分があった。高校生のお金には限界があるしね。ちなみにちょうど最初のiPod touchがでたのもこの辺り。

 

今でこそガラケーでは何も出来ない風潮があるが、ガラケーのあの小さい画面でも大抵のことは出来たし大抵のものは見ることができた。俺はYouTubeや携帯用の音楽サイトで音楽を聞くのが基本だった。今はスマートフォンでPC用のページすらも開けてしまうが、当時は携帯専用のような変なアンダーグラウンド感のあるホームページもたくさんあって、一種ブラックボックス的な楽しみがあった。そのサイトがどうなっているかはまるでわからないが、ここをこうしたら楽しめる、的な。

 

今は何かを調べようとすれば、すぐにNAVERまとめサイトにぶつかってしまうから個性のあるサイトやブログ、というのは案外みつけにくい。それとも検索能力が低くなってしまったのか。

 

ところで、今とゼロ年代とでどっちが音楽聴きやすいんだろうね。規制がかかる前のゼロ年代と、AppleMusicやGoogle Play Musicといったストリーミングサービスに溢れている10年代。俺は今の方が好きだな。結局触れることのできる機会は今のほうが多いと思う。高校生の時のニコニコ動画YouTubeも情報に溢れてはいたけど、ストリーミングサービスはタコ足的な音楽の繋がりを辿りやすくなっていると思う。たどっている内に外のものに触れる難しさは何時の世も変わらないから、結局勉強のしやすさというものが大きすぎる。

 

そういえば、ハバナイをCDで買うからネットを途中で聞くのをやめたというのも変な話だ。フルで聞いた上で買えばよかったものを、なぜ買うから聞くのをやめるという発想になったのだろう…どうせCDでかってもオーディオじゃなくてPCで聞くし、となると本人にお金を入れて応援しようといった気持ちになってたってことかな。うわあそれは気持ち悪い。

 

直接的に繋がりのない人を応援して何になるのだろう。俺がお金を入れようが入れまいが、良い人は良いものを産むだろうし、だめな人は勝手にダメになっていく。自分が誰かに作用したいと考えて、CDを買ったなら嫌だなあ。

 

単純に「これは素晴らしいお金を出して自分のものにしよう」これ以外に一切の感情がないことを願う。

 

 

 

Have a Nice Day!ハバナ

ハバナイを初めてしったのはとあるレーベルの関係で「モッシュピット」というハバナイに焦点を当てた映画の存在をしった時だ。そのレーベルにはWEGや夢中夢やハチスノイトやmatryoshkaといった俺が敬愛してやまないアーティスト達が軒並み所属していて、名前を

 

Virgin Babylon Records

 

という。自分で打ってみて改めて思ったけど本当にイカス名前だ。

たしかそのVBRTwitterが、映画の宣伝をしていたんだよね。京都での開場があるということで、兵庫に住む俺は是非とも行ってやるぜと思っていたんだけど、どうもその公開時期は、ちょうど電気が止まってしまうくらいには金に困っていたので、電車代なんてとんでもない、と諦めた。

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https://www.amazon.co.jp/%E3%83%A2%E3%83%83%E3%82%B7%E3%83%A5%E3%83%94%E3%83%83%E3%83%88-DVD-Have-Nice-Day/dp/B01M27B6FA/ref=sr_1_4?ie=UTF8&qid=1478699375&sr=8-4&keywords=%E3%83%A2%E3%83%83%E3%82%B7%E3%83%A5%E3%83%94%E3%83%83%E3%83%88

まあ、見ていないので俺自身この映画が何なのかは知らないwww

予約注文したんだけど何時届くかな。

 

でもどうやらロックンローラーが最高のライブを作り上げるとかそんな感じの映画かなと思ったので、当時(そんな前でもない)PINBALLSやBattaとかのガナリ声がにハマっていた俺は、わくわくしながら財布を開き、京都への電車賃を思い絶望した。


 

さて、クソが!とか思いながらも、お金がなくて映画が見れないなら、とりあえずそのアーティストの曲くらいYouTubeで聞いてやるかと思い適当に開いたページがこれ。

 

Have a Nice Day! (ハバナイ) - Helter Skelters Disco Showcase

www.youtube.com

 

初めて聞いた時に俺は我慢ならなくなって、とりあえず叫んだ。

 

 

 

つまんねーーーーーーーーー!!!!

 

と。

 

誤解ない様書いておきたいのは今ではこの曲も含めてハバナイが大好きだということである。

 

 

 

そもそも、2015年3月31日の世田谷美術館に行った俺にとって「ヘルタースケルター」という言葉は岡崎京子ヘルタースケルター』であり、VBR好きな俺にとってはworld's end girlfriend『Seven Idiots』の「Helter Skelter Cha-Cha-Cha」なのだ。〈Helter Skelter 〉要するに直訳〈シッチャカメッチャカ〉が意味するのは孤独な人間の愚かな奔走であり、かっこいいギターである、ということだ。

 

ところが、このハバナイのHelter Skelters Disco Showcaseは開いてもらえば、わかるのだけどアンニュイな感じの声にゆらゆらのシンセサイザーから始まるのだ。もうこれにはブチギレ。合コンに行ったらブサイクが女友達の貞操を守ろうと必死になった所を目の当たりにした時と同じくらいの怒り。

どんなかっこいい曲が聞けるのだろうと場末のライブハウスの扉を開けたと思ったら、パレード中のディズニーランドだった、そんなの誰だってブチ切れる。

映画ポスターの、かっこよすぎる不思議ポーズを決めたロックスターは何処に入るんだ糞ボケが!!とPCのウィンドウを閉じてしまったので、もうこのハバナイに会うことは二度とナイだろう、と思っていた。

 

それでも、結局今ハバナイにドハマリしてしまっているのは、あまりにTwitterのタイムラインにハバナイの文字が流れ、俺の目に飛び込んできたせいに他ならない。

俺自身、文系の、資格を一切もたない上に勉強もできないというゴミみたいな大学院生としての自覚があるので、アンダーグラウンドシーンから飛び出そうとしている人達、というのにとても関心がある。←はいここ論理の飛躍ね。

 

そもそも、最近のサブカルというのは、ある程度形がキマっていてなおかつ盛り上がって、ある程度の人気というものをアーティストもリスナーも自覚している、というのが気に入らない。もうキューソネコカミは随分昔になってしまったが、岡崎体育を心から面白がっている人間なんて反吐が出る。サブカルの美味しいところだけ手に入れて、本流から外れてしまっている孤独とか寂しさを感じることなく、むしろ自分を肯定する力にする人間はもっともっともっともっと苦しんで欲しい。

 

なぜ、こんなにもサブカルとかそういった人達に腹が立つかと言えば、クソみたいなパンクバンドもどきの人間が「俺こそがパンクだ!」と言っているのが最近目につくからだ。

そもそも、本来のサブカルは本流を外れた「気持ち悪い人達」が個人でやりたいことをやった結果、小さなコミュニティ内で派手に栄えたものを指すわけであって、現代の様な人柄や露出主義だけで芸術をやって、成功した結果本流に乗るような人間ではない。どこが"サブ"カルチャー。メインストリームの人間が弱者をネタに気持ちよくなってんじゃあねえ!クソが!

 

 

 

その点、本当、今のハバナイは面白い。インタビューなんてその面白さが顕著だと思う。

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結局自分が作る音楽は、もっと自分の原風景に近いものなのかなって思います。流行ってる音楽は情報としてというか、リスナーとしての欲望を満たすために聴いてるって感じで、トラップ(HIP HOPホップの一ジャンル)とかも好きですけど、自分が作るかっていうと違うかなって。」という一言は、まさに自分が流行に乗り切ることができない事を表して、いて、あああホントすきいいいいいいいいいい、、、、、、、、、、

 

 

大衆性と自分が作りたい物との差に破滅をきたしてしまったバンドにschool food punishmentがあった。このアーティストが作る音楽も紛れもなく最高に美しいものでしかなかったのに、やはり今は不動産収入で生活する人間が道楽でやった飲食店が崖っぷちのものよりも発展する様に、お金が稼げないと好きなものはやれないのか、と思っていた。

 

でも、ハバナイはそもそもそんな悩みを感じることなく、面白い、と蹴り飛ばしていってる勢いすら見えて、とても嬉しい。

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こう、人柄ばかり書いてしまうと、それこそ人柄と露出主義だけで音楽やってるやつにはまってるんじゃない?って感じだけど、ハバナイは音楽があるからこそ、なんだよ。

 

 

聞いたらわかるよ。

多分わかるよ、じゃないよ

わかるよ

www.youtube.com

 

狭い部屋のカーテンを締め切り、ここがここではない、と信じ切って聞くのに、ここまで素晴らしい音楽は、多く存在しない。