あくつけき

日記みたいな

終電はあえて見送る

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始発を待つ初冬の河原町で、汚いアスファルトに横たわってみた。耳から聞こえる声は宇多田ヒカルのもので、街の喧騒などではなかった。病的な程、耳に張り付いて仕方のないイヤホンを、無理矢理引っ剥がしたとしても、京都の音、というのは、きっと聞こえなかった。だから、イヤホンは耳の一部のままでよかったように思う。



日が変わる前の木曜の発表というのは酷いものだった。



彼女から開放され、一人でなんでもできるようになった"つもり"の俺は、この4ヶ月したいことに関してはなんでもしてきたように思う。身体の動かし方を思い出すのにはずいぶんと時間がかかったが、動くようになってからは楽しくて仕方がなかった。

しかし、一度動かなくなってしまった身体をむりくり動かしても、グリスの足りない歯車のごとく、崩壊が早かった。
俺はこの一週間、また改めて死んでしまっていたのだ。



日が変わる前の木曜の発表というのは酷いものだった。



ただ、終わった物を嘆いても仕方がないのだ。授業終わりは、先生と猫のCM集成などを見ていた。


そして、先生が明日休みだということを確認して、初めて自分から飲みに誘った。いつも、財布の中にお金がなかったから、そして尊敬のねがあったから自分から誘うのは控えていたのだ。でも、なんとなく、なにげなく、誘ってみた。相変わらず財布の中は空だったけれども…



楽しかった。

こういった最高の時間が、残り人生にどれほどあるのだろう。