あくつけき

日記みたいな

嘘ばかりだと言われること

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↑FreeDL 今とっても熱いと思う。

 

 

 

 

 

「◯◯さん酔ってない時の人格、うそばっかりなんだもの。絶対そっちのほうが良い」

 

これは俺が言われてもっとも喜ぶ言葉の1つで、つい最近、知り合いではあったがそこまで話し込んだことのない人に言われた。本質的に会うのが三度目。どの回もしっかり話し合ってはいたが、これを言われたのは朝まで飲んでいた時のことで、つまり、それまでの回の自分、というものは作り物であったらしい。

 

中学生の頃から、学校での交流よりもインターネットでの交流を大事にしてきた方だ。小さなホームページで複数の顔のない人達と関わりあうことで充分に楽しみを見出してたし、現実に友人がとても多くなった今でも、時には文章でのやりとりのほうが好ましく思ってしまうことがある。結局10年以上も他人に何かを伝える為の文章を書いている。しかし一向に技術が向上しないということは、俺はどうしようもなくバカ、だということなのだろう。

 

話がそれそうだ笑 

 

人によって印象がまるで異なる、というのは自分の1つの長所だと思っている。チャラい人だと思っている人もいれば、硬派で紳士で嘘みたいに優しい人だと思う人もいる。大人っぽく何処にでも連れていけるから一緒にいて安心するという人もいれば、幼くて扱いにこまるという人もいる。でもこういった処世術のようなものは、ずっと顔を出さずにネットの他人と交流してきたから身についたものだと思う。

 

表情/顔立ち/服装といった、「○○のジャンルに属する人間である」という、容姿から読み取れる情報が一切ないネットの人間と会話をするのは意外と困難だ。Aというジャンルの人に対してなら話が盛り上がる質問も、Bのジャンルの人にしてしまえばたちまち怒りを買ってしまう、なんてのは日常茶飯事だ。

中には「昨日くらいから一気に寒くなってしまいましたね」なんて質問を投げかけると、「つまらない人だ、話たくもない」と用済みの烙印を押されることだってある。

 

だからこそ、万人受けしつつ、なおかつ話が盛り上がる質問というものを投げかける必要がある。で、顔が見えない相手にそれが上手くできるようになれば、自身に一定の容姿があればある程度どんな人とでも会話ができるようになる。俺が変に色んな印象を持たれるのってこういうところなんだろうな。自身が否定されないように(傷つかないように)相手と会話をしやすいようにあわせるから、いざ酔って普段よりテンション高く話をすると「これが本性だ!」と思われる。

 

アルコールはダウナー系に該当するので、どちらかといえば素の自分に近いものが出るというのは理解できる。しかし、理性を失った人間を人間と言えるのか、といった疑問はあるし、二人以上で会話が成立している点をみるとそれは社会を形成している。素の自分というものには程遠い。

 

だからこそ

「◯◯さん酔ってない時の人格、うそばっかりなんだもの。絶対そっちのほうが良い」

という発言は、ようするに作られた他者のために用意した自分というものが、そっくりそのまま素の姿だと、発言者に認識させることができたということになる。

 

すごく支配欲が満たされる。

 

 

誰かになるということは、自分を失うことと同義である。求められた人格でなくそのままの人格でいたい。そう思ってた時期もあったし、スピッツのワタリなんかは「愛されるような道化になった」なんて歌っているし、その歌詞が好き過ぎる時期もあった。

 

けれど他者と交流する以上、なにかしら他者に合わせなければいけないところはしかたない。他者であっても、俺に対してなにかしらの人格を選んで俺に合わせてくれているのだろうから。むしろ、「自分自身というものは絶対に他者には合わせない、その代わり割り切ってより良いものを提供したい」と思えている現在は、昔に比べると随分健康なのかもしれない。

 

そんな俺が好きなSyrup16gのベストトラックは吐く血です。本当にありがとうございました。

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「全てをさらすことは割り切っているから平気なんだ  ときどき虚しいのはむいてないかなって思う時だけ」

といった五十嵐のバンドとしての苦悩は多分、広く人の心を揺らしたのだろうな。鼓動しか感じられなくなった体だからこそ刺さる、そんな歌は良い。

 

なお、この「吐く血」が収録されたアルバムは『HELL SEE』というもの。アルバムの中では「月になって」が一番好きだな。2014年のコミケ帰りの夜行バスで聞いた時は、隣の友人にはばからず涙を流した思い出。

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 結局俺は、他人に自分を理解されたくないから、なるべく上手く自分を隠せるように努力していく。

まぁ、自分が認知できないところでどんどんボロは出ていくのだろうけど