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あくつけき

日記みたいな

四日目

雑記

思えば日月火水と、四日間で警備員の人としか会話していないことに気付く。あまりに人と会話せず、外に出ないまま過ごしていると自分という人間が社会に存在していない気持ちになるし、軽く外に出てみると

 

「うわっ!人がいて店が動いていてきちんと社会が成立している!」

 

と驚いたりもする。いや、当たり前のことではあるのだけれど。

 

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この間、とある駅から電車に乗ろうと改札を通った。とある駅は改札のすぐ前にホームへと上る階段があるのだが、踊り場に小さな人だかりができていた。中心には後頭部から血溜まりをつくる中年男性、即死と思われる出血量と意識を確認する通りすがりらしい青年が痛々しかった。語りかける内容から救急車を呼んでいることが確認できたので、何もできることはない、とそのまま階段を上り、ホームで電車を待った。

 

例えば湊かなえ『少女』では「死体を見たことをきっかけに自分は特別だと思い込む思春期の少女」が登場した。しかし踊り場に横倒れる男性を見ても自分の中にはなんの感慨もわかなかった。男性が流した血はかなりグロテスクな量であったし、「かわいそう」とか、「気の毒」、とか穿った見方なら「自業自得」だくらい思うべきだったし、思わないと"いけなかった"。目の前で苦しんでいる人がいるのだから。

 

でも結局何も思わなかったし、思えなかった。男性のことについては、何も思わなかった。言葉をかわしたことのない他人というのは、他人でしかなく、自分ではないのだ。そう思わざるをえなかった。まあ当たり前のことなのだけれども。

 

この間、最寄りの改札の前で友人を待っていると、定期券を落とした人と遭遇した。遭遇したといっても、その女性は何故か定期券を改札にタッチし、通った後で改札機の前で落としたのだ。女性は、改札を通ることができているために、自らが定期券を落としたとは思いもよらずホームの端へと歩いていった。

落とされた定期券は、1分程度その場から動かなかった。改札の前には人がいたが、誰も拾おうとはしない。いつもであれば、落としたところをすかさず拾い届けてやるものを、あいにく落とした女性というのが男3人女1人を引き連れていたので、いまいち誰が落としたかがつかめなかったのだ。

しかし、このままでは寝覚めが悪いと、俺はその定期券を拾ってみた。女性の名前。恥を偲んで名字を声に出してみる。誰も振り向かない。いよいよ困った。面倒くささから、無人の窓口に定期券を置いてみるも、「もし他の人間が盗んだら俺のせいになってしまうと」五秒で回収した。五秒は授業時間よりも長かった。しかし、幸いにも定期券の駅名から、上りか下りは判断できたのでしぶしぶ該当のホームへと改札を通ることにした。

「これで、あの集団が半端に別れていたら恥ずかしさしか残らないな」

と気分は嫌で嫌で仕方がなかったのだが、いざ改札を通ってみると、運良く先程の女性は一人で椅子に腰掛けていた。定期券の名前を確認できたので何も言わずに背を向けて渡す。

 

他人に対して、見返りを求めず、に良い行動をしたと思う。けれど、あの駅で男性に対して何も思えなかったということは、別に優しい人間であるわけではないのだろう。むしろ、他人に対して何も思えない自分を否定するために、所謂「いいこと」をしたってだけか。うーん。

 

もっと他人に目を向けられる人間になりたい。3年前くらいから意識してるけど一向に治る気配がない。そもそも、関わりを持つ人が極端に少ないからな。就職してから変わるといいけど。

 

とりあえず傍からみて楽しく生きたいまる

 

波の花レコードが紹介してる音楽が凄くよかった。

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