あくつけき

日記みたいな

2016/12/09

論文を書いていた。"いた"のだ。しかし、もう筆は乗り切ってしまって、「うーん」と少し思ったが最後、気付けば無意識にブラウザのボタンをクリックしてしまった。とりあえずと開いたのはTwitter。フォローも随分減らしてしまったから、あまり目新しい情報もないだろうと思いながらも、ついつい開いてしまう。コレがネット依存…

 

でも、受動的に拾っていくだけのこの行為には「偶然的な楽しみ」がある。それは何も考えずに買った棒アイスが当たった時のものに似ているし、道端で拾った百円だ。自販機でジュースが買えなくても良い。些細な益でも、拾うことは幸福なのだ。

 

 

 

 

 

これは、今、Twitterを開いた時に真っ先に眼に飛び込んできたもので、所謂"知人"のツイートだ。「ああ、わるくない」なと思った。フランスにはpas malという言葉があるらしい。読みは「パマル」で直訳は「わるくない」だそうだ。日本語で「わるくない」という言葉を使うと「ん〜まあ」とかが接頭語にくる気がする。「ん〜まあわるくない」に続く言葉は「けど」だ。日本語では手放しで首肯しているといったニュアンスにはならないだろう。ところがフランスではこの「わるくない」を殆どの場合で肯定的に使うらしい。なんか国民性が斜に構えているなあ、なんて少し好きになった。そのせいで一人で上手く何かが出来た時なんかは口癖のように「わるくない♪」というようになってしまったが、そんなことを書いていたら本題から逸れてしまったじゃあないか…

 

 

「ス-パム-ンだとか流星群だとか蝕だとか、そういう時しか空を見上げないような連中に一体何が見えるというのか。」

 

この文章も、一見すると、非リアが「スーパームーンみたいな「The☆メディア」的なものに流される人間はホントつまんないね」といったただのヒガミに見えてしまう。本人の意図はわからないが、少なくとも俺はそのニュアンスなら、似たようなことをつい口走ってしまう。

 

「あ〜あ!彼女がいるやつはいいよなーー!!クリスマス!イルミネーション!バレンタイン!冬はイベントが盛りだくさんだなぁ!!!!!」

 

的な。もっとニュアンスを寄せれば

 

「あ〜あ彼女いるやつはかっわいそ!!美味くもないクリスマス限定の割高ディナーを食べて!人がごった返しの中をストレスいっぱいに歩いて!!土日にクリスマスでちょーー割高になったホテルに泊まって!!!今日安全日だから、性の6時間だし生でしちゃお?♡なぁんて口車に乗って!!!!妊娠の危険性もあるのに中出し子作りセックスしちゃって!!!!!ドッバドッバドッバドッバ金使って!!!!!あ〜〜〜〜ほんっっっっとに可哀想だ!!!俺だったら26日以降に美味しいもの食べて!その金で欲しかったもの買って!彼女がいるやつじゃあ味わえなかった楽しみを全て喰らい尽くしてやるのにさぁ!!!!!!!!!!」

 

ってとこか。一応言っとくと俺はここまでは思わないし口にもしない。書きはするけど。

でも、ツイートには違うものを感じたんだよね。それは単に自分がふいに考えてたことと少しだけ似ていたからだと思う。

 

「しっかりと作り込まれたものは、理解する側にも相応の知識がいる」

 

なんでこんな中学生でも容易に結論に辿り着けそうなことについて考えていたかと言うと、よく理解できない音楽を聞きながら、よく理解できない物語について文章を書いていたからだ。

 

もうぜんっぜん頭に入ってこなくて、「クソっこの音楽も物語も理解する必要のない瑣末なものでしかないんだ!」なんてひとりごちたりもしてみたけど、理解できないながらも何故か惹かれてやまない。"なぜだかわからないけど"魅力的に感じてしまう。そうなると、理解できないというのはつまり「享受者自身が理解できる段階に達していない」ということなのだろう。

 

ここでツイートに立ち返ると、「普段空を見ない人間は、いつもと違う"素晴らしい空"というのが理解できるのだろうか」といった疑問が浮かぶ。

 

大手メディアで宣伝されるくらいだから、ある程度の普遍性は得ているのは間違いない。見ればある程度は「おおっ」といった感想は出るだろう。しかし、月に対する知識が多くある人にはどう見える?気象についての知識がある人にはどう見える?普段と変わりない日常に絶望してしまうくらい、空を見るしかできなくなってしまった少女にはどう見える。

 

え、マジでどう見えるんだろう。羨ましさしかない。

 

 

 

「今日も、辛かった。空はいいね。ひっどい雨がふっても、結局今日みたいに晴れちゃうんだから。私は、この雨が晴れるなんて想像もつかないよ」

そう呟いてふと顔をあげた少女の瞳に飛び込んできたのは今までに見たことがない大きな月。満月とも違う初めて見るそれは、拾い絨毯にポツンと落ちたカスタードの染みなんかじゃあなかった。小さい頃に見た少女アニメみたいな輝きを放っていた。想定外の、恐怖に、酷い屈辱を感じてしまう。

「ずるいよ。あなたにとっての幸福は、この程度くらいだと思っていたのに!どうして私が受け入れられないくらいの幸福を!あなたは!ずるいよ、とてもきれいなのに、きれいなのに憎たらしくてしかたがないよ。だって、あなたがきれいになっていくことを羨ましいと、妬ましいと思ってしまう私は、だって、以前よりさらに醜くなってしまう…」

 

 

こんな感じかな。あー寝なきゃなのに、眠くねー…

結局動かないよりは動いた方が良いとは思いつつも、動く前に学ぶべきことが見つかるなら動かなくても内向的に動けばいいか。

はーBiSHきこ。「人のことけなしては口に出せず あのこずるいとか思ってたらきもー」

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