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あくつけき

日記みたいな

33階建てのビルの窓から

大阪を一望できる高い建物から眺める景色は俺にきっと大きな感動をもたらすだろうと思っていたのだが、現実はそうでもなかった。

勝者が手にするであろう風景が自らにもたらしたのは深い悲壮感と虚無感。抗うことを無駄とする絶対的にすら思える現実、悔しさだけで生きている自分の思考が止まる感覚。自分でいることが感じられなくなる。肯定感と自己の消失。

 

自分が肯定できてしまいそうになる場は、それだけで危険だ。自責の念。心地よければ心地良いほど、「ここにいてもいいんだ」と思える場所は、自分について振り返ることを阻害する。そこにいて良いと思える場所は、自分を肯定する。肯定されてしまえば、「なんで自分はこんな幸福を手に入れてるのだろう」と考えるより先に、悩むことなく次に進めるだろう。

 

次に進むことは悪いことじゃない。むしろ、全面的に良いことであるはず。でも、次、つぎ、と、その先になにがある。その過程になにがある。そこに、自分がいたか。自分が認識することのできる自分がいたか。

 

自分を歓迎しない世界に身を置いて、否定に苛まれながら、自己を実感して、それを慈しんで、あーバカみたいだ。