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あくつけき

日記みたいな

人はなくしたものをむねに美しく刻めるからいつも、いつも

三の宮までバスで一本、新天地からの交通の便は思ったよりかは悪くもないようだ。(一本を変換で出そうとした時に一品と変換されて、自分が大学院生であったことを思い出した)

 

4月も始まったばかりだが、早速お休みを頂いたので、久しぶりに、とこうしてブログで文章を書こうとしている。今は、バスの中だ。

文章というのは不思議なもので、どうしても、書かなくては、書き続けなくてはどんどん能力が落ち、自然、何も書けなくなってしまう。

そういう時に何を頼りにして、強引にでも書き始めるかといえば、それはおそらく強い感情、俺の場合は、特に、渇望あたりになるのだろうか。

 

卒業式の日は、そのまま一人寂しく家で荷造りをするつもりが、運良く昔から懇意にしてくださった方が誘ってくださり、お酒と、楽しい会話にありつくことができた。

その時に飲んだワインは、ジャックジラルタンという造り手のブルゴーニュで、VVのワインだった。2012。(後日マスターに伺った話だと、2012は飛び抜けて良かったらしい)

VVはいわゆる古木から作られてるワインだったように思う。樹齢が高い分根が長く、地中深くのミネラルなどを引き受けているのだとか。

そういったワインを、通常の人間よりも、長く大学に居座った俺が、最後の日に飲む、というのは随分"出来すぎている"そんなことを思った。大学に根を張った分、俺は少しくらい良い人間になれたのだろうか、といった懐疑心に、あのワインは優しく語りかけてくれたように思う。

 

 

「大丈夫さ、俺を飲んでみろよ。な?美味いだろ?そういうことさ」